帯状疱疹闘病記⑥~飲み込み障害改善傾向! 普通食(お粥)へ昇格し食欲UP~

凸なべ家に衝撃が走った「突然飲み込めない事件」から9日目。ついに、原因が判明! 治療はここからが本番ですが、原因がハッキリしただけでもやっぱり精神的に違いますよね。

凸なべ
ども! 凸なべだけでなく、意外と父も豆腐メンタル寄りだと気づいた凸なべです。

 

父を突然襲った飲み込み障害の原因が、耳性帯状疱疹(耳に発生した帯状疱疹)によるものだと判明し、治療を開始。併せて顔面神経麻痺のリハビリなども開始となりました。

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2019年3月20日

 

帯状疱疹の治療としては抗ウイルス薬が使用されますが、今度は抗ウイルス薬の副作用に悩まされることに……。

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耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)の症状と治療

過去に水痘(すいとう:みずぼうそう)にかかった際に、神経節に住み着いた水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が再活性化することで、一定の神経支配領域に紅斑を伴った小水疱(しょうすいほう)が集まって出現する疾患です。
神経走行に一致して帯状に皮疹が現れることにより、この名があります。とくに水疱が耳介(じかい)・外耳道に生じ、顔面神経麻痺、内耳神経症状(難聴・めまい)を伴うものを、耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)と呼びます。

引用:yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

これまでに水痘(みずぼうそう)にかかったことがある人すべてに、発症のリスクがあるという疾患ですね。普段はおとなしくしている帯状疱疹ウイルスが、免疫力が落ちたときに暴れ出して発症します。

帯状疱疹自体は意外と聞きますよね?
凸なべの周りでも、今回の父のほかに母も数年前に左わき腹から背中にかけての帯状疱疹になりました。職場でも男女1名ずつ腕の帯状疱疹になった人がいましたので、それなりに発生頻度が高い疾患なのかもしれません。

 

父は、帯状疱疹発症前に風邪を引いていたので、風邪によって免疫力が落ちたところで発症してしまったのかもしれません。もう70代ですし、体力も免疫力も低下しやすい年ごろですね。

 

帯状疱疹は神経の走行に沿って発生しますので、どの神経が侵されるかによって出現する症状が変わります。父の場合、耳から発生したため近くの顔面神経・内耳神経・三叉神経領域の症状が出たと思われます。

  • 顔面神経・・・顔の筋肉が動かなくなる(顔面神経麻痺)。食べ物や飲み物が口からこぼれる、味覚障害、目が閉じづらい(涙が止まらない)といった症状が出ます。
  • 内耳神経・・・難聴、耳鳴り、めまいなど。
  • 三叉神経・・・嚥下障害(飲み込み障害)など。

 

治療は、抗ウイルス薬の投与。治療の開始が早ければ早いほど、後遺症が残りづらくなると言われています。

入院9日目:抗ウイルス薬の副作用が出現

抗ウイルス薬の投与が始まって2日目。この日は涙の量を測定する検査などを実施。顔面神経麻痺に伴ってまぶたが閉じづらくなったため、目が乾きやすく涙が止まらなくなっていたので、ドライアイの症状を和らげる目的で目薬が処方されました。

 

右側の顔面神経麻痺による症状は、パッと見ただけでわかるほど顕著に出ていました。顔面神経麻痺のリハビリとしてリハビリの先生が病室まで来てくれ、顔のマッサージ方法や顔面の筋肉を動かす練習などを実施。

リハビリは超真面目に取り組んでいました。むしろやり過ぎて「マッサージし過ぎて顔が痛くならない程度にしてください」と、先生に止められるほど。

 

このころ凸なべが気になっていたのが、脈の速さ。入院前から脈拍数が多く気になってはいたのですが、当初は38℃台の発熱もありましたので、そのせいもあるのかと思っていました。ですが、発熱しなくなったこのころでも、脈拍数は変わらず1分間に100回以上。

お得意のネット検索で、帯状疱疹によって脈拍が早くなることがあるのかを調べてみましたが、結論は得られませんでした。

 

平日は仕事で、凸なべがドクターに直接会えることはなかったため、ナースに脈拍数が速いのは特に問題が無いのか尋ねてみましたが、「まぁ、そこまで速くも無いので……。」ということでした。

飲み込み障害の影響もあり1日の点滴量もかなり多く、点滴の針も1日持たず腫れてしまうことが多かったため、点滴は常に遅れがち。なので、遅れを取り戻すべく次第に点滴の速度も速くなっていってましたが、それも気がかりで。
父は以前に心筋梗塞で手術をしており、高血圧の持病もあり。入院時に撮った胸のレントゲン写真でも心臓がやや大きめと言われていました。点滴を速めれば心臓にも負担がかかりますし脈拍も速いままだったので、心不全とかにならないかと心配してしまったのです。

入院の科が耳鼻咽喉科なので、心臓とかの循環器系は見落とされがちなのではという不安も……。

凸なべ
豆腐メンタルで心配性なヤツが、下手に浅い医療知識を持っていると不安ばかりが募って大変ですね。質問されまくったナースさんも、いい迷惑だったことでしょう。

この脈拍の速さは退院後も1ヶ月ほど続きましたが、次第に元の状態(1分間に70回台)に戻りました。やはり、帯状疱疹ウイルスによる炎症などが影響していたのでしょうかね。

 

そして、この日の夜から始まったのが下痢。しかも、夜中だけで6回もトイレに駆け込んだそうです。

これは、抗ウイルス薬の副作用によるものと思われますが、それにしても凄まじい効力ですよね。おしりも痛いと言っていましたが、唯一の救いはお腹は痛くならないコト。ですが、お腹が痛くないのに、ほぼ水に近いほどの下痢なのでトイレに行くタイミングが難しいらしいです。

「大丈夫だと思ってトイレに行かなかったら、地獄を見るところだったんだ! あのとき面倒くさがらずトイレに行った判断は正しかった」と、ドヤ顔で話してました笑。

入院10日目:嚥下訓練食➡普通食(お粥)へ格上げ!

治療開始から3日目。変わらず下痢は続いていて、血も混ざっている(粘血便)ということで、坐薬を処方してもらったとのこと。
どうやら、下痢をし過ぎて大腸の粘膜に炎症が起きている模様。抗ウイルス薬の投与が終われば、お腹も落ち着くと思われるので、それまでは耐えるしかない!

顔面神経麻痺のリハビリもきちんと継続。うがいをする時などは、まだ口元から水がこぼれてしまいますが、「力を入れれば目をちゃんと閉じれるようになった」「おでこにシワを寄せられるようになった」と顔面神経麻痺の症状は軽快してきている模様。

 

そしてこの日、父にとって嬉しいことがありました。
主食がご飯味の固いゼリーからお粥に代わりました!! 副食もトロミの付いたゼリー状の形態から普通食の食事内容に。水分以外はむせることもなく食べられ、飲み込み障害に関しては順調に回復している様子。

ゼリー状の食事に辟易していた父は、大喜びでした。副食も今までは、何のおかずなのか食べてもわからない状態だったものが多かったので、普通のご飯が食べられる幸せを噛み締めているようでした。

味や見た目もそうですが、ゼリー状のものは、腹持ちがハンパなく良いので食べている最中に、どんどん詰まってくる感じがツラかったようです。それを流し込もうとしても、水分にもトロミが付いているので、貯まっていく一方だと嘆いていました。しばらく完食できていなかった病院食でしたが、お粥 + 普通食に変更になった途端、きれいに完食していました。

まだむせてしまう水分は、もうしばらくトロミ付きです。

 

帯状疱疹闘病記⑦に続きます。

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