
『とりあえず、看護師になっとけば路頭に迷うことはないっしょ』的な軽い考えで看護師になった凸なべの現在は、完全に人生の迷子状態。

今、思い出しても悪夢にうなされそうな看護学校時代。特に看護師になることが夢であったわけでもなく、人の役に立つ仕事がしたいなんていう信念があったわけでもない凸なべにとっては、悪夢以外の何物でもありませんでした。
これまで、看護学校の受験や講義、実習などについて書いてきました。
今回は、看護学生の総まとめ、卒論・国試・就活について書いていきたいと思います。
スポンサーリンク看護研究という名の卒論
息も絶え絶えになりながら、なんとか看護実習を終えたと思ったら、コレがあるんですよね~。
看護研究。
凸なべの通った学校は2年生時と3年生時にありました。3年生時のものが卒論的な意味合いですね。
主に実習中の印象に残ったエピソードを掘り下げて、そうなった根拠等を示し、論文調に仕上げるといった具合です。
2年生の時は初めてということもあって教員が一緒に考えてくれる……、というよりは誘導尋問のようにエピソードを掘り下げてくれ、『じゃあ、こうしよう。』といった感じで、あれよあれよと出来上がっちゃいます。元々、国語力や文章力がなかった凸なべでも、何となく乗り越えられちゃう感じだったんです。
ところが、3年生になると全くと言っていいほどタッチしてくれない。急に「去年一度やってるから、要領はわかってるでしょ?』と言わんばかりに大海原に放り出されます!
突然の放牧宣言です!

凸なべなんて、どうやって書きましたっけ状態。いや、むしろ『去年、私が書きましたっけ状態』。言われるがまま書いて、ほぼ丸投げで完成してしまったツケが一気に押し寄せてきたのです。しかも、凸なべは小論文とかを必死で避けてきた人間なので、論文の書き方なんて学んでませんし。
ええ、自業自得です。
ちなみに凸なべは、心筋梗塞の患者さんの減塩指導で、『どうしても味噌汁は朝晩2杯は欠かせない』という方に、『1回の味噌汁の量を半分にして、朝晩2回に分けて飲むのはどうですか?』と提案したところ、『あはははは、いいねいいね。』と爆笑しながら受け入れてくれた患者さんと奥さんのネタで卒論を書きました。
どうにかこうにか書き上げ、卒論を発表!その論評は……
『エピソードとしては面白く、なかなか良い提案だったとは思いますが、なんというか論文というよりは、感想文というか……。』

まあ、論文の書き方を学んでこなかったツケもあり、そこを勉強してから書いたのでは期日に間に合わないと踏んで、完全自己流で書いたので、当然の結果なのです。とりあえず卒業資格は頂けたので、それだけで凸なべは大満足です!
終わった時は、『やっと開放される~。もう論文なんて書かないぞ~!』という感じだったのですが、そうは問屋が卸しません。
この看護研究、看護師になってからも続くのです。
就職してから初めてこの事実を知らされたときは、絶望感でいっぱいでした。
看護師の国家試験は合格率高し!

地獄の実習、そして看護研究が終了すると、あとは国家試験のみです。
3年生は国試の数か月前から自宅学習期間に入りますし、それまでの辛さを考えると地獄から天国といった心地です。
国試は過去問を解きまくればヨシ!
試験勉強はクラスメイトの自宅に集まってやってみたり、試験直前の予備校の講座に行ってみたりという感じで、勉強らしきことはしていました。なにせ試験範囲が膨大というか3年分なので、もはやどこから手を付ければ良いのやら。
ですが、そんなに心配することはありません。看護の国試は選択式の問題が大半を占めているので、とりあえず必修問題に出そうな基礎の部分を完璧にし、あとは4択5択問題に慣れるため、とにかく過去問を解きまくれば大丈夫です!
曲がりなりにも3年間勉強していますし、まぁ解ける問題が半分くらいはあります。全くわからないという問題は1割~2割弱程度。残りは4択5択を2択くらいまでには絞れる問題なので、そこをいかに取れるかで勝敗が決まります。
それに、定員が決まっていることを考えても看護学校の入試の方が突破するのが難しいです。そこを乗り越えてきたのですから、自信を持って試験に臨みましょう!
国試の会場は様々、場に早く馴染めるかがカギ!
凸なべの場合は、 試験会場が某予備校でした。
この会場、スンゴイ狭かったです!!

会場は様々なので、予備校ではなく大学とかだと広々としているところもあったようです。
こういった会場の雰囲気などの早く慣れて、いかに試験に集中できるかがカギになります!大体は同じ学校の同級生と会場は一緒になると思いますが、隣の席が知り合いになることは、無いと思っていた方が良いです。
なので、どんな人が隣に来ようと、どんなにその人とのスペースが狭かろうと気にしない!自分のことに集中する精神力が必要です!
試験に慣れるため、准看護師試験を受けてみるのもヨシ
凸なべはチキンハートの持ち主なので、試験前とか食欲がなくなって常に気持ち悪いって状態になります。高校受験の頃からそうでした。しかも、国試の発表は就活とか全部終わった後ですし、合格者は新聞に載りますし、落ちると色々気まずい雰囲気になってしまうので、プレッシャーがハンパではないのです。
そこで凸なべは、試験の雰囲気になれるために国試の2週間ほど前に実施される准看護師の試験も受験しました。最悪の事態になった時のための滑り止め的な意味合いもありましたが、予行練習には持ってこいなので余裕があれば受けてみると良いです。
受験番号はクラスメイトが連番なので、誰が合格して誰が落ちたかはすぐわかってしまいます。当時の凸なべのクラスメイトは、無事全員合格しておりました!看護師の国家試験は合格率が高いので、毎年40名弱のクラスで落ちるのは1名いるかいないか、と言われていたので順当なのでしょう。

しっかり!気を抜きがちな就職活動
看護師の就職活動。まぁ、国家試験前に行うので受かる前提で活動します。
クラスメイトのうち数名は保健師や助産師になるため進学、8割くらいが就職活動。2名程看護師の資格は取るけど、看護師はやりたくないから公務員試験受けるみたいな強者もいましたが。
大多数は夜勤もある大きめの病院を受けます。クリニックなどに就職するのは1、2名でした。
凸なべ、この就職活動の記憶がほとんど無いんですよね~。なんでアノ病院を選んだかも、おそらく面接を受けたはずですが、その時の記憶もほぼ残っていません。
おそらく、実習も看護研究も終わって受かれていたのでしょう。よく考えもせず、学校に来ていた求人からフワッと選んで受けたのでしょう。
ハッキリ言って、アホです。
確かに看護師は人手不足なところもあり、就職活動はそれほど困難ではなく、よっぽど人気の病院でなければ採用になるでしょう。ですが、よく考えましょう!見学とかにも行って、本当にその病院で働きたいのか、働いていけるのかを見極める努力をするべきです。
じゃないと、後悔します!!
凸なべは完全に後悔した側の人間です。実習と言うラスボスを倒してハイになる、それはしょうがないことです。でも、就活も気を抜かずにがんばりましょう!
市立系学校は参加イベント多し
凸なべの通っていた看護学校は市立系の学校でした。つまり、市民の税金で成り立っている学校です。
こうなると免れないのが、市民活動・ボランティアです。
休みの日、結構駆り出されます。ゴミ拾いとか市民公園の草むしりとか、盆踊りに参加とか。参加するのは良いのですが、休みが減るのと往復4時間程度かかるのがイヤで、文句ばっかり言ってました。
卒業後、市内に残って市内の病院に就職した人は、たしか2割ほど。市民も報われませんよね……。
まとめ~看護学校というところ~
看護学校で一番キツイのは、臨地実習で間違いないです。ですが、そこから解放されて浮かれていると就職後に痛い目を見ますので、注意しましょう!!
看護師になるまでには、厳しい学生生活を送ることになりますが、安心してください!看護師になれば、もっと厳しい現実が待ち受けています!!
当時のクラスメイト、現在も看護師として働いている人は何人いるのでしょうか?全員とは繋がりがありませんので詳細は不明ですが、噂で聞いた感じをまとめると3割弱といったところのようです。
