
季節の変わり目など、久々にタンスから取り出した服がカビ臭かった経験ありませんか?タンスの引き出しを頻繁に開けない場合、タンス内で発生したカビに収納していた衣類まで浸食され、とても着られるような状態ではなくなっているコトも。

凸なべの部屋には引き出しが6段あるタンスを置いています。そのうちの下段2段がカビでヒドイ状態に陥っていました。
今回は、カビを除去した方法とカビの侵略を防ぐために実践した5つの方法をご紹介します!
スポンサーリンクカビを殲滅(せんめつ)せよ!今後のための下地づくり
カビが生えてしまったタンス。掃除をするとしたら「カビを拭き取る⇒消臭する⇒衣類を戻す」といった手順を踏むと思います。ですが、カビを拭き取ってニオイが取れたからと言って、カビを根絶できたわけではありません。
この状態で衣類を戻してしまえば、またすぐにカビの侵略を許し、イチからやり直しということになりかねません。カビが生えてしまったところを掃除するうえで一番大事なコトは「除菌」です。何はともあれ、現状発生してしまっているカビ菌を除菌し、しっかりとした下地づくりをしておかなければ、せっかく施した予防策も効果が薄くなってしまいます。
①カビと闘うための準備
- 除菌用アルコール
- 布巾(使用後は捨ててもよいもの)
- マスク
- ビニール手袋(適宜)
- 扇風機(適宜)

マスクは着用をおススメします。マスクしないで掃除を開始したところ、10分後くらいからクシャミが出て困りました。体質にもよるかもしれませんが、身体に良いモノではないので。また、部屋は窓を開けるなど換気が十分できる状態で実施しましょう。
そして、掃除する日は出来るだけ湿度の低い晴れの日を選んで実行するのもポイントです。
除菌用アルコールスプレーは、凸なべが愛用しているジェームズ マーティンを使用しています。
②収納物の選択と洗濯
引き出しに入っている収納物をすべて出します。
タンスはものを詰め込み過ぎると湿気りやすいということもありますし、せっかく全部出すのでいるものといらないものを分別しましょう。
凸なべはマキシマリスト(ミニマリストの反対のことらしい)なので、物がなかなか捨てられません。ですが、3年以上着ていない服は思い切って捨てました。ついつい、部屋着にしようと思って捨てないことが多いのですが、3年も眠っていた服をいまさら着ないだろうと結論付けました。
そして、着る服の中でカビが移ってしまっているものは漂泊して洗濯。見た目は大丈夫、カビの匂いもしない衣類もカビの胞子が潜んでいる可能性がありますので、念のため洗濯しましょう。
③★重要★カビを除菌する
空っぽになった引き出しをすべて取り出し、除菌用アルコールを吹き付け20~30分程度置いてから、必要であれば布巾で拭き取りを実施します。引き出しの中はもちろん、裏側にカビが発生していることが多々ありますので、引き出し奧裏側はとくに念入りに実施。
また、見た目やニオイではカビの発生は免れていると思われる引き出しも、きちんとアルコールで拭き掃除をしましょう。カビの胞子は飛びやすいので、タンスのどこかがカビに侵されていた場合、タンス全体がやられていると思った方が良いです。
そして、タンス本体(枠組み)も同じ要領で拭き掃除を実施します。このとき忘れがちなのが、タンスの裏側(壁と接している面)です。タンス側だけではなく壁側にもカビが発生している場合がありますので、ここは面倒くさがらずタンスを動かして壁もきちんと除菌しましょう。
引き出し、枠組みともに見た目でカビが発生していることが明らかな場合は、「アルコールを吹き付ける⇒乾くまで待つ⇒アルコールを吹き付ける⇒乾くまで待つ」を3回程度は繰り返した方が無難です。
アルコールでの拭き掃除が終わった引き出し&枠組みは、可能であればベランダなどに出して天日干しをしてください。凸なべが実施した季節は春先で、北海道はまだ気温も低く太陽のパワーも少なそうだったので、天気の良い日を見計らって朝10時ころから昼15時ころまで1日5時間程度、計3日間天日干しを実施しました。
天日干しが難しい場合は、扇風機などを使用して乾燥させてください。凸なべも引き出しはマンションのベランダで天日干ししましたが、枠組みは無理そうだったので扇風機を回して乾かしました。時間は掃除した日に計4時間程度、別日になりますが、引き出しを戻す前にも2時間程度扇風機を当てて乾かしました。
以上で、今後のカビ発生を予防する下地づくりは完了です。
カビの侵略を阻止せよ!実践していること5つ
除菌をし下地づくりが終わったら、今度は防止策を施します。カビの発生を防ぐために実践していることをご紹介。
①タンスを壁から離して設置する
タンスを設置するときに、壁から5~10cm程度離しておきます。そうすることで、風通しが良くなり接地面からカビが発生することを防止できます。
10cmほど離して設置できれば、タンスの裏の掃除も楽に出来るようになるのでベストかと思います。ですが、凸なべ部屋は狭いので悲しいことに10cm離すと部屋が狭くなってしまいます。実際に置いてみるとわかりますが、5cmでもなかなか離れてる感があります。なので、凸なべ部屋のタンスは何cm壁から離せているかと言うと……、約2cm!!
2cmだと部屋の圧迫感はありません。ただ、タンスの裏側は簡単に掃除ができる状態ではありません。手も入りませんし、もちろん掃除機なんてどんなに細いパーツでも入る隙間はありません!風通しは良いかもしれませんが、ホコリが溜まりやすい感は否めません。
ですが、安心してください。ギリギリ入るものがあります!それは……、クイックルワイパーハンディ!!クイックルワイパーハンディの伸縮タイプは最長約1m程度まで伸びるので、伸ばした状態でタンスと壁の隙間に差し込めば掃除可能です。
②収納する場所を変える
凸なべは今回の掃除に至るまで、タンスの上2段に日用品や消耗品のストック・雑貨などを収納し、3~6段目に衣類を収納していました。
湿気は下の方が溜まりやすい。なので、下の方には出来るだけカビづらいモノを収納するべきです。カビの発生を予防するには凸なべの収納方法は、いわば真逆!そこで、現在はタンスの下2段にカビが発生しにくい、日用品や消耗品・雑貨等を収納し、上4段に衣類を収納しています。
タンスには衣類のみ収納しているという場合は、衣類の種類によって収納場所を考えるという手もあります。衣類の種類としては木綿がダントツでカビが発生しやすいので、木綿のものは上の段へ収納。木綿に比べてカビが発生しにくいナイロンやポリエチレンは下の段へ収納という具合です。
また、よく使うモノを下の段に収納しておくというのも良いでしょう。タンスの引き出しを開ける頻度が高い方が、湿気を逃がす機会が多くなりますのでカビ発生の防止になります。凸なべは衣類を収納している引き出しより、日用品などを収納している引き出しを開ける頻度が圧倒的に多いので、それもカビ発生の予防に一役買っていると思います。
③引き出しに新聞紙を敷き、衣類は詰め込み過ぎない
引き出しには新聞紙を敷いておくことで、湿気を吸い取ってくれニオイ移りも防止してくれます。
また、引き出しに衣類等をパンパンに詰め込んでしまうと通気が悪くなってカビが発生しやすくなります。加えて、衣類も探しにくくなり使い勝手が悪いので、この機会に使いやすい(服が探しやすい)状態にしましょう。
凸なべは今までもなるべく服を重ねずに立てて収納し、取り出しやすくしておこうと試みておりました。立てて収納することで、全ての服が見渡せるので探しやすいのですが、服を取り出した時に隣の服が倒れてきたりして、洗濯した服をしまうときに面倒になって結局重ねていってしまうという状況になっていました。
そのため、今回は100円SHOPで購入した突っ張り棒やブックエンドなどを使用して仕切りを作り、服を取り出しても隣の服が倒れてきたりしないように工夫してみました。

④服はしっかり乾いてから収納する
服に湿気が残った状態でタンスに収納してしまうと、タンス内の湿度を上げてしまいカビの発生要因となってしまうので、しっかり乾かしてから収納します。
洗濯した服はもちろんですが、1度着たけど洗濯しないで収納したい服の場合は特に注意が必要です。凸なべは1度着た服を洗濯しない場合、ハンガーにかけて除菌用アルコールスプレーを吹き付け、乾いてから収納するようにしています。湿度の高い梅雨の時期などは、ハンガーに吊るしておくだけではなかなか乾かない場合もありますので、必要に応じて扇風機等を利用しましょう。
⑤こまめに換気を行う
部屋を換気して湿気を飛ばすことで、カビの発生を防ぎます。天気の良い日に部屋の窓やドアを開けて空気の流れを作り、そのときにタンスの引き出しも開けておくようにしましょう。
凸なべも10日に1回10分程度ですが、換気するようにしています。タンスのカビはもちろんですが、窓枠の周辺に発生していたカビも復活していないので、短時間でもやらないよりは良いと思います。
以上が実践しているカビ防止策5つとなります。
出来る限りローコストをモットーに実践していますので、凸なべ部屋の湿気り方ではコスパが悪い引き出し用除湿剤は使っていません。多少コストがかかっても良いということであれば、除湿剤を入れておくのも良いと思いますし、除湿器などを購入するとさらにカビの発生を抑えられるでしょう。
凸なべタンスのビフォーアフターと現状
凸なべが部屋のタンスのカビに気づいたのは、タンス購入から2年目の2017年3月のこと。少しずつ暖かくなってきたこともあり、春物のスカートを探しだしタンスから引っ張り出した瞬間……。

尋常ではないカビ臭さ。1年前の今時期は穿いていたスカートなので、約1年の間にヤバいほどの臭気を放つ物体になってしまっていました。ちなみに凸なべは面倒くさがりなので、衣替えはしてません。つまり、衣服は常に同じ場所(タンスならタンス、クローゼットならクローゼット)に季節関係なく収納されているという状態です。
意を決しタンスの状態を確認
危険なほどのカビ臭がしているスカ―トが出てきたということは、もはやタンスの中は大変なことになっていることは明白!!となれば、衣類を洗濯しただけでは解決は見込めないため、意を決してタンスの状態を確認することに。
下の方が湿気が多い!タンスの下段2段はカビの温床
まず、問題のスカートが入っていた一番下の引き出しを開け、入っている衣類を取り出しました。すると、どれもこれも結構なカビ臭さ。中には服にポツポツとシミのようなものができている服も。

6段の引き出しのうち、下の2段は凄惨な状態になっていました。もはや、無事な服など1枚たりとも存在しないレベル。
まだまだカビの侵略は続く!中段2段分にもカビの魔の手
そして、3段目と4段目に取り掛かります。
こちらは下2段のように、服をつかんだ瞬間に物凄いカビ臭を感じるほどではありませんでした。ですが、顔を近づけて匂いを嗅ぐと、やはりカビ臭さは否めません。
上の方は湿気が少ない!上段2段はセーフ
雑貨や日用品、消耗品のストックを収納していたタンスの上2段は無事でした。
衣類などに比べてカビが生えづらかったことと、上の方が湿気が溜まりづらいことが幸いしたのでしょう。
親玉はタンスの奥に潜んでいた!引き出しの奥に広がるカビ草原
タンスの中のモノをすべて取り出して一息ついたところで、ふと抜き出した引き出しの奥裏面を見て叫びました。

一面カビが生えていました。
そして、引き出しの奥裏面がカビだらけということは……、


実施したカビの除去方法と予防策
このとき、凸なべが実施した掃除は……、
- カビが発生してしまったタンスの枠組みや引き出しを水拭き。
- 水拭きした部分が完全に乾くまで放置(約2日間)。
- 洗濯した衣類を戻す。
※取り出す前と同じように上2段には日用品・消耗品等のストック、3段目~6段目に衣類を収納。 - タンス引き出し用の除湿剤を各引き出しに入れて完了。
とくに調べずに実施したので、アルコール除菌はせず水拭きしたのみでした。また、タンスを動かしたりはせず、接地面や壁にカビが発生していたかは未確認の状態。ですが、掃除も片付けも苦手な凸なべ的には、「いやぁ、超がんばった!」といった感じでした。
その約1年後の2018年4月。驚きの光景を目の当たりにすることになります。
下地づくりをしないと、元の木阿弥になることも
またもや、久しぶりに着ようと思った服を探していたときのこと。嗅いだコトのある臭気に愕然としました。

もはや、再放送かというレベルで同じ反応をしてしまいました。約1年前にも嗅いだコノニオイ。イヤな予感しかしません。
1年前と同じように収納していた衣類を出してみると、刺激的なニオイを纏っている服ばかり。下2段分に関してはポツポツとカビのシミも発生しており、中段もカビ臭はしていました。つまり、掃除前とほぼ同じ状態に戻ってしまっていました。
そして、引き出しを取り出しタンスの背側を除いてみると……。


各引き出しにタンス用の除湿剤を入れていたので、大丈夫だろうと高をくくっていたのですが、交換頻度が圧倒的に足りなかった模様です。この1年での除湿剤の交換は3度、4ヶ月に1度といった程度ですね。交換時にはいつもビーズが完全に水っぽくなっていて、もう水は吸えません状態になっていました。ですが、頻繁に変えるにはイイお値段しますし、何となく「まだイケるでしょ。」という変な期待感を持っていました。
除湿剤もこまめに観察してみると、凸なべタンス内では効力が保てるのは10日~15日程度の模様です。どうやら我が部屋は思った以上に湿気っているようです。

ここで初めてカビ掃除の方法を調べるという行動に出ました。そして、何はともあれ除菌第一!除菌していなければカビは直ぐに発生する!という結論に至り、冒頭から書かせていただいた下地づくりからのカビ発生防止策を実践したしだいです。
そして、除菌第一の下地づくりをモットーに実践した約9ヶ月後(2019年1月現在)の状態は!?


換気も大切だけど耐震もしっかりしよう
実は、今回実施したカビ予防策の一つが要因となり、あやうく大事になるところでした。
その予防策は、「タンスを壁から少し話して設置する」「換気する」というもの。これによって、どうやらタンスが少し前体重になっていたようです。
ある夏の日、天気も良かったので部屋の換気をするべく窓とドアを開けました。ついでにタンスの中も通期しておこうと思い、タンスの引き出しを上段から半分程度ずつあける作業をしていた時のことです。4段目までの引き出しを開け終え5段目を開けようとかがんだとき、急に視界が暗くなったのです!
何が起きたかと言うと、タンスの上段部分の引き出しを開けたことでタンス自体の前体重に拍車がかかり、タンスの枠組みごと凸なべの方へ倒れてきたのです!このときは倒れてきたはずみで飛び出した引き出しに頭をぶつけ、小さいたんこぶを一つ作った程度で済みましたが、結構危なかったと思います。
そこで、タンスの転倒防止策としてタンスの前側に薄い金属片を差し入れ、タンスがやや後ろ体重になるようにしておきました。

ちょっとしたことですが、この数ミリの金属片を1枚差し込んでおくことによって、手で揺らしてもほぼ動かない状態に安定しました!
北海道胆振東部地震が発生したのは、この転倒防止策を行なった数日後でした。凸なべの地域は震度5弱の揺れでしたが、タンスは微動だにせず引き出しも開いていませんでした!もし、何もしない状態で不安定であることに気づいていなかったら、眠っていた凸なべの頭めがけてタンスが倒れてきていたかもしれません!
あのとき、換気のためタンスの引き出しを全部開けようという暴挙に出た凸なべの行動が、結果的に大事になるのを回避するキッカケになったということですね。

2019年9月追記 北海道の夏もジメジメするようになったものです
2019年。この年の北海道は、なかなかの猛暑でした。残暑も厳しく、まさか9月になっても30℃を超える日が続くとは思ってもいませんでした。
しかも、湿度も高い。数年前までは、暑くてもカラッとした気候で過ごしやすい夏がウリだったはずの北海道。他の地域ほどではないのでしょうが、北海道からほとんど出たことのない凸なべにとっては、ツラい夏でした。
ましてや、凸なべ家にはクーラーもなければ除湿器も無いので、カビにとっては絶好の育成タイムだったことでしょう。
前年に頑張って除菌・掃除したタンスのカビはどうなっているのか、できれば見たくない所ですが、ひどくなってからでは前年の努力が水の泡になってしまうので、勇気を振り絞り確認することにしました。
↓2019年9月8日撮影


やはり、除菌を万全にしたのが良かったのでしょう。衣類・雑貨類にもカビ臭さもなく、タンスの奧・裏側、引き出しに至るまでカビが生えている様子は見受けられませんでした!
念のため、昨年同様に凸なべが愛するジェームズマーティンのアルコールスプレーを吹き付け、扇風機の当てて乾かしておきました。
無事、夏を乗り越えられたようで、一安心。
タンスのカビ対策は、除菌第一! ナチュラルメイク同様、下地づくりが最重要ポイントであることは、間違いないようです。