帯状疱疹闘病記⑧~ほぼ発症前の生活が送れるまでに回復! 22日間の入院生活終了~

突然の飲み込み障害を発症し、即日入院となってから2週間が経過。

一番ツラい症状だった飲み込み障害。固形物に関しては、固いモノや水分のほとんどないパサパサしたもの(パンなど)以外は、ほぼ問題なく食べられる状態まで回復。

凸なべ
ども! 『食べるために生きている』的な父が、食べられなくなったら精神崩壊するんじゃないかと本気で心配した凸なべです。

 

口からモノを食べられるということのありがたさを、しみじみと感じている父。点滴での治療も終了し、ほとんどの症状は回復軌道に乗ったと思える状態に。

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2019年3月27日

日常生活に支障が出るような症状もなくなり、いよいよ退院が見えてきました!

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入院15日目:点滴・トロミからの卒業

昨夕から、食事形態が完全普通食へ格上げとなってもムセることなく食べられたことで、この日、栄養および水分補給のために入院当日から続いていた点滴が終了となりました。食事自体は普通の形態でも問題なく食べられてはいるのですが、ご飯だけはお粥へ戻して頂きました。

普通の白飯(※入院していた病院は自宅のより固め)だと、食べられることは食べられるのですが、顔面神経麻痺の影響で右側の筋肉が動きづらいコトもあって、米粒が奥歯の外側とほっぺの内側との間に貯まっていってしまう状態だったためです。

 

しかし、顔面神経麻痺の症状もステロイドの点滴と毎日のリハビリのおかげか、この調子で回復していけば『通常のご飯も、以前と同じように食べられるようになりそう』と期待が持てるくらいにまで回復してきていました。

耳性帯状疱疹に合併した顔面神経麻痺は、完全に治癒せずに残ってしまう場合もあります。ですが、父の場合は顔面神経麻痺の発症後、すぐに治療を開始できましたので完全治癒する期待も十分持てるのではないかと思います。

右眼だけ涙が止まらなくなっていたのも、顔面神経麻痺の回復に伴って眼がしっかり閉じられるようになり、症状はほぼ無くなっています。

 

また、水分に関しても主治医およびリハビリの先生のチェックを見事突破し、『トロミなしで飲んでヨシ!』との許可を頂きました! お茶やこれまでトロミの付いていた味噌汁も、この日から普通の状態で飲んで良いことになり、父はニッコニコ。

ですが、食事と違って水分は気を抜くとムセます。少しずつ口に含み、集中して飲み込む。これを怠るとゲホゲホしてしまっていたので、まだまだ『治った!』とまでは言えない状態です。

 

前日で抗ウイルス薬の点滴も終了したので、悩まされた副作用の下痢もピーク時は1日10回以上だったのが、1日1~3回程度まで落ち着きました。

右側の頭部から耳、首にかけての痛みは、以前は髪をとかしたり枕に少し触れたりしただけでも、かなりの痛みだったようですが、だいぶ軽減され右を下にして枕に耳を付けた状態でも眠れる程度には回復。見た目も赤みや腫れはなくなり、少しカサブタが残っている程度になりました。

あとは、めまい。歩行時に横に少し揺れるような浮遊感のような感じはあるようですが、歩行に支障がでるようなめまいでは無い状態。

 

発症時に比べて、すべての症状が改善傾向にありました。

入院16~19日目: 退院日決定!

食欲は以前の状態に戻ったようで、毎食ほぼ完食。ゼリーやトロミ付きの飲み物を摂取していたときのような胃もたれ感も無くなり、本人曰く『絶好調!』。

父はラーメンが大好物なのですが、ちょうど病院の昼食でラーメンが出たときは、『飲み込み的に麺類はどうなのか? 問題なく食べられるのか?』という周囲の心配をよそに、『ちょっと少なかった。替え玉とかあれば良いのに』という食いしん坊ぶりを発揮。

そして、錠剤の内服薬も飲めるようになり、帯状疱疹発症前の生活レベルに近づいてきていました。

下痢もスッカリ治まり、他も目立って出現した症状はなし。

 

この頃は、1日1回リハビリの先生が病室来て指導してくれる顔面神経麻痺のマッサージや鏡を見ながら顔の筋肉を動かす練習、めまいのリハビリ体操をする以外は、特に治療もなく過ごすのみ。入院しての治療は不要ということで、退院日が4日後に決定しました!

凸なべ
ホントに治って、良かったよ……。

入院20・21日目:退院間近で風邪を引く

退院2日前、まさかの風邪。

凸なべ
今回、突然の飲み込み障害を発症する前も風邪症状から始まったので、もはやイヤな予感しかしない。退院直前に風邪引くとか、遠足前で張り切っちゃった小学生かっ!!

 

症状は微熱と咳。入院中は軽い咳だけだったので、退院日に変更なし。

主治医に相談し、咳止めは処方されました。
ですが、退院後に悪化……。ヒドイ咳で眠れず、わずか2日で病院を受診することに_| ̄|○

入院22日目:退院日

22日間に及んだ入院生活が終わりました。入院したときは父自身もかなり凹んでおり、どういう状態で退院できるのか、元のように生活できるようになるのか不安しかありませんでした。

入院当時に思い描いていた最悪の状態に比べれば、ほぼ元通りの生活ができる状態にまで回復しましたので、ほっと一安心。

【退院時の処方】

  • アデホスコーワ顆粒10% 3g
  • イフェンプロジル酒石酸塩散10mg 6錠
  • カンデサルタンOD錠4mg 1錠
  • キプレス錠10mg 1錠

めまいに対する薬(2種)と、入院前から内服している血圧の薬、そして咳を抑制するための薬が処方されました。

 

次回の外来受診日は、約1ヶ月後(上でも書きましたが、咳のため2日後に受診しますが……)。

風邪症状があって、咳も退院後2週間程度続きました。風邪症状や咳が治まってから、やっと落ち着いたと思った退院数ヶ月後。以前からあった症状の一つですが、急激に悪化したものがありました。

その症状は、難聴! 右耳がほぼ聞こえない状態で、耳鳴りもヒドイ様子。

『ずっとドライヤーしてるときみたいな音がしていて、全然聞こえないし、眠れない。』

 

確かに、左側から話しかけると普通なのですが、右後方から話しかけた場合は、ほぼ反応しないという状態でした。

父が診断されたハント症候群の症状として、難聴・耳鳴り・めまいなどがあり、これらは完全に治癒せずに後遺症として残ってしまうこともあります。今後は、この後遺症との闘いが始まります。

 

帯状疱疹闘病記⑨に続きます。

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