帯状疱疹闘病記⑤~診断名は右顔面帯状疱疹・右顔面神経麻痺・ハント症候群~

突然の嚥下障害(飲み込めなくなる症状)が出現し、入院してから約1週間。飲み込み機能は改善傾向ではあるものの、原因は不明。ですが、ここにきて新たに出現した症状によって、ついに病名が判明!

凸なべ
ども! 自分の【ググり力(検索力)】がUPしていると確信した凸なべです!

 

新たに出現したのは右側の顔面麻痺の症状。

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2019年3月14日

この新たに出現した症状によって、ついに判明した病名は【右顔面(耳性)帯状疱疹】です。

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入院8日目:ついに原因が判明! 病名は【顔面帯状疱疹】

めまいの検査実施後から、強いめまいと吐き気がありグッタリしていた父。それに加えて、なぜか右眼だけ涙が止まらないという症状が出現。そして、ハッキリとは確認できていませんが、軽い顔のゆがみ。

凸なべ
病院から帰宅した凸なべは、もちろんのコトお決まりの行動に出ます! そう、ググりまくります!

 

もともとググり魔なので当然の行動なのですが、今回は気になっていたことがあったので、いつも以上に素早い行動に出ました。
というのも、以前から気になっていた右耳のピリピリとした痛み。凸なべの昔取った杵柄である元医療人としての薄い知識を元にググりまくった結果、耳の帯状疱疹ではないかと疑っていました。そのときに症状についても調べていたのですが、帯状疱疹が顔面付近に出た場合の主な症状として【顔面神経麻痺】があるのです。

 

なので、今度は顔面神経麻痺について調べまくりました。

ある日突然、片方の頬がはれぼったい。水を飲もうとすると口からこぼれる、片方の瞼が閉じない、笑うと口が反対につれる。これが顔面神経麻痺(ベル麻痺)です。顔の異常にきづく前に、耳の周りとか後頭部が痛むことがあります。又、耳介、外耳道に水疱(帯状疱疹)ができ、その部分が非常に痛み、体がフラフラして歩けないことがあります。この場合は水痘・帯状疱疹ウィルスによる顔面神経麻痺(ハント症候群)が考えられます。顔面の症状以外にも、涙がでにくくなるとか、反対に涙がでて困る、味覚がなくなってしまう、小さい音が耳の中で大きく響くなどといったことがおこることもあります。

通常の末梢性顔面神経麻痺をベル麻痺と呼び、大半がこの麻痺です。原因ははっきりわかっていませんが、顔面神経に栄養を与えている血液の流れが悪くなったり、ウイルス感染が関与して麻痺がおこるといわれています。ベル麻痺に比べると少なくなりますが、水痘帯状疱疹ウィルスが顔面神経の炎症をおこして麻痺になることがありハント症候群と呼びます。この場合は外耳道に水疱や発赤を生じ、めまい、急性の難聴、味覚障害、小さな音が大きく響く、などをともないます。

引用:関東病院 | NTT東日本

突然、顔面神経麻痺の症状が出た場合の原因として多いのは、ベル麻痺と呼ばれる特発性末梢性顔面神経麻痺。ですが、今回は耳の痛みがあり水疱(水ぶくれ)は無いものの、赤みはありました。そうなると、ハント症候群の方が症状に合致する部分が多い。

凸なべ
顔が歪んでいるように感じたのが、顔面神経麻痺によるものだとしたら……、コレはいよいよ帯状疱疹なんじゃ!?

 

翌日の朝。父に調子を尋ねるためメールを作成しようとしたところ、先に父からメールが届きました。その内容を見て、確信!

『右側の顔が曲がってきた。涙もとまらない。歯磨きしようとして水を含むと右側から全部こぼれる。』

ハッとしました。やっぱり昨日のは気のせいじゃなかったんだ、と。

 

ついに判明した病名は、右顔面帯状疱疹・右顔面神経麻痺・ハント症候群となりました。

 

帯状疱疹や顔面神経麻痺の治療は、早めに始めるほど予後が良い(後遺症が残らない)と言われています。早速、抗ウイルス薬ステロイドの投与が開始されました。まだ、錠剤の内服は出来ない状態でしたので、点滴での投与になります。

原因がわかり、治療も開始されたことでホッと一安心、したのも束の間。
今度は、抗ウイルス薬の副作用である下痢に悩まされることに! その他にも、顔面神経麻痺に伴う目の渇きやしゃべりづらさ、食べづらさ。耳性帯状疱疹に伴う痛み、めまいや耳鳴り、難聴など。

これからが、本当の闘いですね!

家族の気づきが原因究明に役立つこともある

帯状疱疹自体はそれほど珍しい疾患ではないと思いますが、父のようにあまりに急激な飲み込み障害での発症例は少ないようです。

症例が少ないと、医師も実際に出会ったことがない、経験したことがない中での診断となりますから、手探り状態になることはやむを得ません。そんなときは、一番近くで見ている家族の感覚や気づきが役に立つこともあります。普段と違うとか、本人でも気づいていない点にも気づける可能性もありますし、それによって早く良くなる場合だってあるかもしれません。

普段から近くにいて見ていないと、気づかない変化もありますよね。(普段から見慣れ過ぎていて、気づかない場合もありますけど……。)

ただ、その気づきをドクターやナースに伝えるのって難しいですよね。なんせ向こうはプロなわけで、どうしても素人考えでは自信を持って聞くのが難しく、あまりしつこいと逆効果になりそうな気もしますし。症状を抱えているのが家族だったりすると、自分の症状でないだけに難易度もあがりますし。

 

凸なべも、ナースとして勤務していたときに本人や家族が「こういう症状があるから、この病気じゃないか?」とか、「この前テレビで見た症状と同じだから不安で。」といった訴えをされる方に結構な頻度で出会いました。

でも、真剣に話を聞いているドクターはあんまりいないのが現状でした。ナースでさえ、聞き流してしまうことも多々あるように思います。医療従事者からすれば、「相手は素人」という意識がどうしてもありますし、忙しいといったことも重なって、なかなか真剣に取り合うのは難しいのかもしれません。かくいう凸なべも、ナース側の立場の時は聞き流していたような記憶もうっすらあります。

できる限り、うまいこと伝えられる話術とかあれば良いんですけど……。

 

難しいことではありますが、その気づきが大切な人を助けるキッカケになることもありますので、とりあえず気になったことは言っていった方が良いと思います。間違っていたり的外れであっても、それを伝えることによって、プロであるドクターやナースが何かに気づいてくれる可能性もあります!

 

凸なべ
凸なべの検索技術も捨てたもんじゃないですね。
BC
腕上げたにゃ。病名が当たってたのは、たまたまな気もするけどにゃ。

 

帯状疱疹闘病記⑥に続きます。

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