
バセドウ病歴20年以上。
多種多様な自覚症状に悩まされ、一大決心で受診した病院でバセドウ病と診断。内服治療を実施中です。

甲状腺専門クリニックで、抗甲状腺薬と甲状腺ホルモン薬を併用して服用するという治療法を開始。
驚くほどすんなり休薬まで辿り着きましたが、休薬してから半年でバセドウ病が再燃。メルカゾールの内服治療を再開したところ、今までなかった副作用『無顆粒球症』の疑いが!
無顆粒球症を発症した場合は、内服治療の継続は不可能!絶対絶命のピンチ到来です!
スポンサーリンク休薬して5ヶ月目の不調
ついに休薬まで辿り着き、薬を止めてからも順調に経過していた数ヶ月間。このまま治るかもと甘い期待をしていた5ヶ月目。
ペンが握りづらい、字が書きづらいという症状から始まり、徐々に不快な症状が出てきました。
- ちょっとしたストレッチをしただけで、動悸がするようになる。
- カラオケで息切れがして1曲歌いきれない。
- まだ春先で肌寒いハズが、暑がりになった。
- 寝つきが悪くなり、悪夢を見る頻度が増えた。
何となく、嫌な予感を抱えつつ定期受診日まで目を逸らして過ごしてました。せっかく休薬まで来たのに、認めたくない気持ちが強かったです。
定期受診日 決定的証拠を突き付けられる
運命の定期受診日。血液検査の前に甲状腺のエコー検査をしました。検査をしながら主治医が一言。


<甲状腺ホルモン値/甲状腺刺激ホルモン値>

見事なバセドウ病っぷりですね。でも、最初のころより自覚症状が乏しいのは身体が慣れたんでしょうかね~?

内服治療再開
甲状腺ホルモン値が上昇してしまったので、メルカゾールの内服治療を1日3錠(15mg)で再開することが決定。
定期受診の間隔も2ヶ月から2週間に。
自覚症状は感じていたので、『やっぱりか』と思いながらも、『このまま治るかもしれないと思ったのにな~』という思いが強く、結構凹みました。
まぁ、凹んでても治りませんので、メルカゾールの働きに期待しましょう!
副作用問題勃発!?
メルカゾールを1日3錠(15mg)で再開してから2回目、約1ヶ月後の定期受診。甲状腺ホルモンは見事に下がりました。やっぱりメルカゾールって神ですね~。
<甲状腺ホルモン値/甲状腺刺激ホルモン値>

ですが、ここで新たな問題が!
それは、白血球数。おもに顆粒球数の低下です!
<白血球数>

抗甲状腺薬の副作用 無顆粒球症
顆粒球とは、白血球の成分の総称。
白血球の主な働きは、身体を病原菌や異物などから守る防御作用なので、コレが少なくなると感染症にかかりやすくなり、しかも重症化しやすくなります。
無顆粒球症は抗甲状腺薬の副作用として、0.4%程度の頻度で発生します*1。特にメルカゾールの飲み初めに多く、凸なべの場合は休薬からの再開なので、準飲み初めといったところでしょうか。
*1 参考文献:病気が見える③ 糖尿病・代謝・内分泌 第3版
通常、顆粒球が500/μL以下になると無顆粒球症と呼ばれるので、凸なべは正常値に比べて低値ではありますが、まだ1200。
ですが、ここから一気に下がる可能性があるとのことで3日後に白血球数だけ再検査に来るように、と。1000を切っていたら即入院といわれ、事の重大さにビビりまくっていました。

ドキドキの白血球再検査
3日後、再度クリニックを受診。
採血をして結果を待っている間は、何とも言えないドキドキ感。メルカゾールの内服で、バセドウ病の自覚症状はなくなってきていたので、『自覚症状も特にないのに、入院とかないわ~』って思ってました。
運命の結果は……、

まだ、低値ではありますが3日前と比べて少し上昇していたため、様子見となりました~!

無顆粒球症の初期症状は、「発熱」と「のどの痛み」です。
このとき、GWの直前であったため主治医が診断書を無料で書いてくれ、

少し上昇はしましたが、まだ低値で決して楽観できる状態ではないですから、と念を押されました。
服薬治療継続
GW中は特に風邪症状などもなく過ごし、GW明けにすぐ受診し再検査。
<甲状腺ホルモン値/甲状腺刺激ホルモン値>

<白血球数>

甲状腺ホルモン値、白血球数ともに大きな変化は見られず、メルカゾール1日3錠の内服を継続して様子見となりました。
その2週間後。
<甲状腺ホルモン値/甲状腺刺激ホルモン値>

<白血球数>

無事、白血球数は正常値に戻りました~。
甲状腺ホルモン値は、やや低下に傾きはじめたので、メルカゾールとチラーヂンの併用療法で、またTRAb値が陰性になるのを待つことになりました。
